吉田病院 回復期リハ病棟です
回復期リハビリテーション病棟とは、命の危険を脱するための急性期の治療を終え、自宅や社会に戻ってからの生活を少しでも元に近い状態に近づけるためのリハビリテーションを専門に行う病棟です。
ここではリハビリでの機能訓練の時間だけではなく、食事や着替え、歯磨きや整容、排せつなど日常的な動作も含めた生活そのものをリハビリととらえ、入院生活を送っていただくことを大切にしています。
リハビリって、『リハビリの先生がしてくれる訓練』のことなのに、生活そのものがリハビリとはどういうこと?
と、不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
元気な時には何も考えずにできていた動作は、その機能を失った時に改めて大変さに気づかれる方がほとんどです。
なかでも「着替えをすること」は大変な作業です。上着を羽織る・ズボンをあげるという簡単にみえることに健康な人と比べて何倍もの時間が必要で、いくら時間をかけても「きちんと」着ることが難しい方もいます。
「ちょっとあんた。見よらんと手伝うてよ」
ある程度動けるようになってきた患者様に、このような声をかけられることがあります。
確かに私たちがすべて手伝えば、楽に、早く、きちんと着替えることができます。
でも私たち回復期リハ看護・介護スタッフの仕事は、代わりにやってあげるのをグッとこらえて、できることはご自分でやってもらいながら、患者様がバランスを崩したり転んでケガをしたりしないように動きを見守り、補助すること。
動作を見守りつつできないことは介助し、できることはご自身で行っていただくことで、徐々に自分でできることを増やしていくのです。
どうでしょう?
『生活そのもの』がリハビリであるということが少し想像していただけたでしょうか。
回復期リハビリ病棟では、医師・看護師・介護職員・リハビリ職・相談員が患者様の状態の変化を毎日共有して、退院後の生活を見据えたサポートを行っています。